フェアバンクス
オーロラの街として有名
北緯64.5度。北極圏から160Km南に位置するフェアバンクスは、アンカレジに次ぐアラスカ第二の都市で、云わずと知れたオーロラの街として世界的にも有名なところです。人口は、周りの集落を合わせると約97,000人。内陸アラスカの交通と経済の中心にもなっているところです。1902年に始まったゴールドラッシュを皮切りにアラスカ鉄道の開拓、石油パイプラインの建設など、アラスカの歴史の中でフェアバンクスが果たした役割は大きなものでした。現在でも周辺のクリークでは砂金取りが行われ、郊外では、北米最大規模の金掘削施設が24時間稼働しています。アラスカ鉄道の北の最終地点に当り、季節を問わず多くの観光客が訪れています。
主な観光スポット
アラスカ大学フェアバンクス校博物館
オーロラの研究で有名な地球物理学研究所を有する大学で、約10,000人の学部生と約1,000人の大学院生が在籍しています。その中にある博物館は、古代から現代に至るまでの歴史や第二次世界大戦の際の日本との記録、ゴールドラッシュに関わる展示物、またネーティブの文化や野生動物、オーロラに関するものまで、幅広くアラスカの魅力を凝縮している博物館です。ギフトショップには、ここだけにしかないグッズも揃えているので、是非立ち寄ってみて下さい。
ゴールデンハートパーク
ダウンタウンの中心部に位置し、かつてゴールドラッシュ時代に金の交易所がこの場所に開かれ、フェアバンクスの街の起源がここにあります。公園の中央部には、マルコム・アレキサンダー氏が手がけた”知られざる最初の家族 Unknown First Family”の像が誇らしげに建っています。毎年2月に行われるカナダのホワイトホースとフェアバンクス間でタイムを競うユーコンクエスト国際犬ぞりレースの発着地地点は、このゴールデンハートパークの前に流れるチェナ川の氷上となります。
石油パイプライン
北極海に面しているプルドーベイから南のプリンスウイリアムズ湾沿いにある不凍港のバルディーズまで伸びる世界で2番目に長い人口の建造物(約1,280Km)が、このトランスアラスカパイプラインです。ツンドラの生態系やカリブの大移動の妨げにならない様、工夫を凝らした建築には、実は日本の技術が活かされています。地震が多いアラスカで、その揺れに耐えられる様、わざとジグザグに作ったり、振動が直に影響が及ばぬ様、本体との間にゴムでできているクションが挟まれていますが、それは大阪の町工場の技術が反映されています。以前そこの社長が団体旅行でラスかに来られた際、途中で離団され、ご自身の工場で作成したゴムのクッションを見たいとフェアバンクまで車をチャーターして来られたのですが、現地で実物を見られた時の表情が、今でも思い浮かびます。
パイオニアパーク
空港とダウンタウンの間に位置する世界で一番北にあるテーマパークです。1967年、アラスカがロシア領からアメリカ領になってちょうど100年を記念して建設されました。敷地内には、ゴールドラッシュ時代の古き良きアラスカを感じさせられる建物が並んでいます。夏場は、本場のサーモベイクをお楽しみ戴けます。冬になるとテーマパークの殆どは閉まっていますが、敷地内でクロスカントリースキーを楽しむ地元の人たちで賑わっています。クリスマス時期のイルミネーションも楽しみです。
モーリストンプソンカルチュアル&ビジターセンター
ダウンタウンの東の外れ、チェナ川の畔に位置してます。フェアバンクス観光局、タナナチーフ協議会、アラスカパブリックランズインフォメーションセンターの3団体が入っています。館内には、アラスカの動物やネーティブの生活様式が展示されており、時には食文化に関する模様し物や興味深いサークル等が開催されています。
クリーマーズフィールド
フェアバンクス市街の一北に走るカレッジロード沿いに位置するのが、このクリーマーズフィールドです。ここは、毎年春と秋に白鳥やツル、カモ等、150種類以上が飛来する渡り鳥の保護区です。ネーチャートレイルが4本有り、夏季シーズンには、2時間のボランティアガイドツアーが行われています。渡り鳥が移動した後は、ダウンタウンから一番近いオーロラ観測ポイントとしても注目の場所です。
■近郊のアクティビティ
【アラスカ鉄道】
キーナイ半島の南端”スワード”から、ここフェアバンクスまで756Kmが縦断しているのが、このアラスカ鉄道です。約580Kmのフェアバンクス/アンカレジ間を夏季シーズンには1日1往復、冬季オフシーズンには、1週間に1往復運行しています。ピークシーズンには、ドームカーが連結されており、アラスカの大自然の中を12時間掛けて地ビールを楽しみながら景色を楽しむことができます。どのシーズンでもアラスカ旅行に欠かせないのが、このアラスカ鉄道です。
【外輪船クルーズ】
サマーシーズン限定のチェナ川を遊覧する外輪船ツアーです。フェアバンクスの中心を流れるチェナ川からデナリへ続くタナナリバーをゆっくり進み、途中ブッシュパイロットやドッグマッシャーのデモンストレーションをお楽しみ戴けます。ゴールドラッシュ時代の古き良き時代のアラスカを感じることができるクルーズです。
【チェナホットスプリングス】
フェアバンクス市街から東へ約100Km。云わずと知れたオーロラの聖地、それがこのチェナホットスプリングスリゾートです。屋外にある巨大岩風呂室、内にある温泉プール、旅の疲れをゆったりと落とすことができます。暗くなれば、オーロラショーの始まり。近隣の町灯りに邪魔されることも無く、催行の環境で夜が暮れるまでオーロラ観賞をお楽しみ戴けます。レストランも充実しているので、日帰りから長期滞在にも適したリゾートです。
【オーロラボレアリスロッジ】
日本人のMOK熊谷とアッコちゃん夫婦、それに故ローガンが自身で築き上げたオーロラ鑑賞用ロッジと宿泊施設です。フェアバンクス郊外クリアリーサミットの頂上付近に位置するオーロラボレアリスロッジは、フェアバンクス近郊で一番のオーロラ鑑賞スポットです。オーナーのMOKのスッとぼけたトークとフレンドリー且つホスピタリティーなアッコちゃんの対応が、またここへ戻って来たくなる所以です。フェアバンクスにオーロラを見に来たら、絶対に外せない鑑賞ポイントの1つです。
【チャタニカ】
アラスカ大学とNASAの共同宇宙観測施設”ポーカーフラット”があるのが、ここチャタニカです。前触れなくオーロラ観測用のロケットが打ち上げられるのは、正直ビックリします。ただ、NASAの施設があるということは、オーロラ鑑賞に適しているのだということが明確だと思います。集落には、チャタニカロッジという宿泊施設もあり、夜が暮れるまでオーロラ鑑賞をお楽しみ戴けます。レストランも充実しているので、夕食+日帰りオーロラをお楽しみ戴ける施設の1つです。
【アークティックサークル】
フェアバンクスまで来たら、もうちょっと北上してアークティックサークル(北極圏)へ足を踏み入れたいと思うのが殆どの人だと思います。北極海に続くダルトンハイウェイを北上すると、いつの間にか舗装道路が砂利道に変わり、ユーコン河を越えると周りには木々は無く、アルパインツンドラが広がります。個人的には、年間を通して大変魅力ある所。新緑が映える春から夏、ポリクロームの紅葉が素晴らしい秋、ユーコン河の上空を舞うオーロラ。フェアバンクスまで来たら、あと一足伸ばしてアークティックサークル”北極圏”へ足を踏み入れて下さい。りオーロラをお楽しみ戴ける施設の1つです。
料金表
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